「ワラキア公ヴラド・ツェペシュ」
この名前を聞いて、ああ、あの人ねとわかる人はどのくらいいるんだろう。
西洋の歴史が好きな人、怪奇小説が好きな人、19世紀のイギリスの作家が好きな人などなら、知ってるかもしれない。
ではこっちの呼び名ならどうだろう。多分誰しも一度は聞いたことがあるはず。
「ドラキュラ」
そう、ワラキア公ヴラド・ツェペシュとは、19世紀の作家ブラム・ストーカーが書いた「吸血鬼ドラキュラ」のモデルにされたといわれている人物なんです。
ドラキュラ公―ヴラド・ツェペシュの肖像は、その名の通り後にドラキュラとして知られるヴラド・ツェペシュのお話。
□概要
ブラム・ストーカーは悩んでいた。彼はかつてドラキュラという新たな怪物を作り出し、世界中にその名を浸透させた人物である。ヨーロッパを見渡しても彼の作品「吸血鬼ドラキュラ」を知らぬものなどいない。名声や富も手に入れ、作家として他に望むべくもないほど成功を収めていた。が、彼は悩んでいた。そこにかつての師の使いと名乗る不思議な男が尋ねてきた。男は彼に会うなり彼を糾弾し始めた。「ストーカーさん、あなたはワラキア公ヴラドを侮辱した。私が話そう、ワラキア公の本当の姿を」。そして長い夜が始まった。